サンカラ ホテル&スパ 屋久島 (4) レストラン編 2日目 |
2011年 06月 08日 |
サンカラ「Okas」の一日目のディナーに続いて、
2日目のディナーいきますわよーっ。
ゆったりとゴージャスな雰囲気で、楽しむディナーもいいですが、
2日目、カウンターで頂いて、
わたしは断然、カウンター派!と確信いたしました。
瀬下シェフはじめ、オープンキッチンで働く、料理人のみなさんの
キビキビとした、張り詰めたような緊張感を感じながら、
お料理の素材について、あれこれ、シェフにお話を聞く楽しみも
カウンターでいただく醍醐味だと思います。
肉を切り、さめないうちに温かいソースをかけ、
ハーブや野菜をあしらい、最高の味わいの瞬間を逃さず、
目の前に料理を差し出すまでの、一連の動きに、うっとり。
その一瞬一瞬を眺めつつ食事を楽しむことも、カウンター席に座る贅沢ですよね。
彼らはまさに舞台で演じる、役者そのもの。
これぞ、シェフズテーブル!
もちろん、2日目のお料理も心に残る素晴らしいものでした。
最初の一皿は、
契約農家、立澤さん烏骨鶏と阿久根産・雲丹、どんこ椎茸をブリオッシュ添え。
烏骨鶏がクリーミーでものすごーく濃厚な味わいです。
どんこ椎茸はまるでイタリアのポルチーニのような風味でした。
ブリオッシュにつけて、頂くと、きゃーっ、最高!
そして次は、なかやま黒牛・極上カルビ立澤さんの有精卵のラビゴットソース。
桜のチップでスモークしたカルビ、100枚ぐらい食べたいと思いました(笑)
有精卵のラビゴットソースとの相性も素晴らしい。
こちらは、口永良部産・伊勢海老のキャベツ包み、ブロッコリーのムースリーヌ。
伊勢海老をキャベツ包みにしちゃう、センスが好きです。
キャベツの甘みと伊勢海老の旨みが炸裂っ!
美味しいー。もうひとつ、ください(笑)
この日の魚料理は、一湊沖・首折れ鯖、ダイダイ風味のブイヨン仕立て。
首折れサバというのは、船で上がってすぐに首を折るので、新鮮さが保たれる、
この地方独特の絞め方。
あしらいの、山野草は、長命草、ハンダマ、つわ葺、ワラビという
屋久島の風土で育った生命溢れる、山野草たち。
食べると、血液まで浄化されるような、お料理でした。
メインの肉料理は、
鹿児島産・肝属、放牧豚、ロースト仕立て、その焼き汁と月桃の香り。
月桃は菊科の葉。少しローズマリーに似た香りです。
「この月桃は、今朝、ここに来るとき、海辺の近くで摘んできたんですよ」
と瀬下料理長が教えてくれました。
2日目のデザートは、屋久島産・琵琶、屋久島紅茶のジュレ和え。
屋久島産の紅茶は香り高くてその、アイスクリームがもうーめちゃくちゃ美味しかった!
もうひとつのデザートは、熊本産・白桃のコンポート
そして、チーズと再び、プチフール。
大満足の松澤でした。
いやあ、それにしても、
ほんとうに、サンカラのお料理は、天の恵みともいえる、
地の素材に最大限の敬意を払い、一皿一皿に、自然の美味を凝縮した、完成度の高いフレンチ。
「屋久島の食材はほんとうに豊かなんです。ここでそんな食材を向き合えることが、
本当に幸せですね」
と心からの笑顔で話す瀬下シェフ。
屋久島の食材すべてをリスペクトし、独創的な料理に仕上げる、
武井シェフのスピリッツを受け継ぎながら、
磨きぬかれた技で、つぎつぎ料理を作っていく、瀬下シェフ。
ほんとにその笑顔が素敵で、
彼のような料理人が作る、お料理は、ただ美味しいというだけではなく、
食べた人すべてにエナジーを与えてくれる、幸福を運ぶ料理人だと、
つくづく感じました。
ほんとはフレンチが苦手・・・と言う人も
一度で首ったけになる、心もカラダも元気にしてくれる、
屋久島のパワーと洗練のテクニックが見事に融合した、サンカラ・キュイジーヌ。
食べることを愛する、大人が心から楽しめるフレンチです。
瀬下シェフ、そしてスタッフのみなさま、
素晴らしいお料理を、ほんとうにごちそうさまでした!
わたくし、また明日から働こう、というエネルギーをいただきました。
by madamregina | 2011-06-08 23:42 | Hotel(Japan)