旅人たちのBar @ Union Staytion at LA   

2012年 06月 13日
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どもども。

明後日、6月15日に開催される、ホテル講座の準備をしております。

今回のテーマは、名門ホテルのバーで愉しむ、なので、

いままで行った素敵なバーについてリサーチしておりましたん。


やっぱりホテルのバーって言うと、

都会のきらめきの中でこそ、輝くものですね〜。

あんまり外にアライグマがやってくるとか、シロクマがうろついているとか、

アウトドアなバーは気分じゃない(ま、その手のサバンナワイルド系バーも好きだけど)


そういう意味では、やっぱりNYのホテルのバーはダントツにかっこいいです。

特にマディソン街の76丁目、77丁目に建つ、

The Mark

The Carlyle

のバーは別格よ。

NYでいちばん高級なエリア、アッパーイーストに位置する、カーライルは、

JFケネディが暗殺される前の10年間、住んでいたホテルで、

NYのホワイトハウスと呼ばれていました。

大好きなRalph Laurenのショップがあるところ。

たぶん、NYの長者番付たちの多数が、このあたりに、

アパートメントを所有していると思われます。


そして、マークはいまだに、世界中の真のセレブリティたちの社交場。



とにかく、このふたつのホテルのバーはほんとに素敵。

どんな風に素敵か・・・それは明後日のバー講座でお話させて頂くとして。





今日はですね、


ちょっと、ホテルのバーとは違うけど、

これまで私が行った中で、最も印象に残ったバーについて、お話したいなーと思います。


それはロサンゼルスのダウンタウンにある、AmtrakのUnion Station。

いわゆる、LAの中央駅。

ここを知ったのは、

コーディネーターさんにロケハンで連れて行ってもらったのがきっかけです。

LAに行くたび、行きたくなる。

それほど、魅力的な建物。



とにかく、建築が見事!!

美しいーーー。


外観はスパニッシュコロニアルスタイルなんだけど、

見て、この駅構内。

なんて優美。


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革張りのソファなんかもあります。


私の写真、ちょっと古いけど、壁面なんかも総大理石。

タイルの模様もいかすでしょ?

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ここからアメリカ・カナダ全土に行けます。

ほんとに、アーティスティックな空間。


オープンしたのは、1930年代。

優美なるアールヌーボーのかけらがあちこちで輝いてます。

この駅は、アメリカの歴史的建築物にも選ばれているんですよね〜。



柱や天井、時計、すりガラスなんか、もう、全部持って帰りたい。

こちら、やっぱり数々のハリウッド映画に使われていました。


ちょっと古いけど、

レインマン、ブレードランナー、パールハーバー、スピード、

アメリカンビューティ・・・・ともうキリがないほどね。




LAのコーディネーターさんによるとファッションロケにもよく使 われてるそうです。

レンタル料を聞くとそれほど高くなかったので、

機会があればぜひ使いたい。

駅構内に入り込む自然光が淡くやさしいオレンジで、ことのほか美しい。

この光りが映画監督や、フォトグラファーの魂を揺さぶるのね。



駅構内にはTRAXX

っていうかなりお洒落なレストランもあります。

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これがとっても本格的で、NYにありそうなアメリカンビストロみたいな感じ。



前回はここでロケの合間に

10人のクルーとランチを食べましたが、お値段もとってもリーズナブルで

女性シェフのお料理はかなり評判いい。

ワインとムール貝の前菜なんかもあります。

ハンバーガーとステーキの付け合せについてた、フレンチフライはアメリカいち美味しかった。

フライドガーリックが細かくトッピングされていて

思わず「あ ともう少しだけいいですか?」とたくさん分けてもらいました。

(あ、これベルギースタイルのなんとかって言うのよね、忘れた)





レストランの前に張りでたテーブルに座っているすぐ前を

旅行者がガンガン行き交います。

あつあつのカップルや

里帰りなのか小さな子供を何人も連れて、大荷物で大移動するファミリー、

ちょっと険しい表情の一人旅の妙齢の女性は失恋でもしたのかなーなんて、

それでもエアポートとはまた違う、鉄道ならではのゆるい旅情が漂ってて、それもいい。



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で、こっからが本題(ひーーーーー前置き長過ぎっ)

このTRAXXが運営するBARもすぐ近くにあるんですが、

アールヌーボー的レタリングでBARと書かれた扉を開くと、そこはスタンディングバー。

テーブルもあります。



シンプルだけど、ピシっとした白いテーブルクロスがかけられていて、

古びたマホガニーの木のカウンターの向こうにはイカしたバーテンダーがいて、

日本でいうところの、古き良き 洋食屋のアラスカや資生堂パーラーみたいな

なつかしい感じがあります。



カウンターにはデイパックをさげた旅行者が、

出発の時間までの待ち時間にマティーニを一杯やってたり、

たったいまLAに到着したビジネスマン風の 男たちは、

ビールをグビグビ飲みながら、旅の疲れを癒していたり、

旅する人々のオアシスのようなバー。

まさに、旅人に寄り沿うように佇むバーなんですね。




バーの前のファサードも当時のまんま。ヌーボーしてます。


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日本にも、例えば新宿駅や大阪駅など主要な駅に、

こんな手軽でお洒落で、雰囲気のあるバーがあったらいいのにね。


大嫌いな電車移動も、好きになりそうっす。


この駅からはもちろんアムトラックでNYやボストンにもいけます。


私の夢は、

いつか、このユニオンステーションからサンタバーバラのワイナリーにいくこと。

かつてアメリカがゴールドラッシュできんぴかに輝いていた時代、

ヴィトンやゴヤールのトランクを山ほど抱えて、

この駅からサンフランシスコやサンタバーバラなどを旅した、

アメリカの特権階級の人々のように。





サンタバーバラにはマリリン・モンローがディマジオと新婚旅行で泊まった

渋いホテルがあるのでそこに泊まろう。





・・・なーんんて旅情を思いっきり掻き立てられる駅なのでありますよっ。


住所:800 N. Alameda St. Los Angeles, CA 90012
TEL:213-683-6897







ということで、

ホテル講座にまたもどりますが、

明後日は、リーガロイヤルホテルの伝説的バーマン、古澤さんが

ゲストにいらしてくださるので、

私自身もすっごく楽しみにしてるんですよね〜。




大好きな東京のお友達、

ゆりちゃんが、ホテル講座について紹介してくれました!

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もうーーーーーー、いちこ感激っ。

ゆりちゃん、ほんとにいつもありがとうございます。


これまでの会場は、狭かったので、

定員が30名MAXで、せっかくお申し込み頂いても、来て頂けない方もいらして、

残念でありました。


が!

今回の会場セラーバーがとっても大きなキャパ。

なので、いまからでも、ちょっくら、美味しいカクテルを飲みながら、

セラーバーの昼下がり、古澤さんのバー指南でも聞こうかな・・・

と思ってくださる方がいらっしゃれば、ぜひ、お越しくださいませ〜。




日時 : 2012年6月15日(金) 14:00~15:30(受付13:30~)
場所 : セラーバー(地下2階)
受講料 : ¥5,000 ※ワンドリンク・バーフード付き(税金・サービス料含む)
※飲み物はアルコール、ノンアルコールをご指定ください。
講師:プロデューサー・ホテルジャーナリスト・エッセイスト 松澤壱子

■お申し込み
お電話:エコール ド ロイヤル事務局(06)6441-2938
9:30~17:00 日祝休み

オンライン:こちらから

※入会金無用・一回のみの参加も可。



チラシのご案内はこちら

by madamregina | 2012-06-13 17:19 | Work