Parisのメゾンバカラとメゾンゲランのスターシェフ   

2014年 04月 29日

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ともだちがこの明後日からParisに行くらしく、


「どこかええレストランはないかね〜」

と問い合わせがありました〜。

彼女たち夫婦はもう、何度もParisに行ってるし、

3ッ星もひと通り行ってる人たちなので、

Parisの友人にメールを送ってみた。

どこかおすすめはありますかいね〜と。


だって、わたくし、もうしばらくおParisに行っておりませんねんっ(さみしーーーーー)


そうしたら、

「そりゃ、いまいっちばん旬なのは、LE 68 GUY MARTINやーん」

と即効で返ってきた。

もちろん、他の旬のレストランもリストにあげてくれましたが、

あたくし、もう、Guy Martinの名前に釘付けになっちゃったよ。

マルタンさんはね、みなさま、ご存知の方も多いと思いますが、
Paris屈指の料理人、グランヴェフールのシェフであります。


グランヴェフールは日々進化するParisのレストランで、

揺るぎない地位を格式を誇る、王道の3ッ星グランメゾン。

かのヴィクトル・ユーゴーやコレットなども通った、由緒あるレストランなのです〜。


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わたくし、こちらのレストランには3度ばかし、お邪魔し、

マルタンさまにもインタビューいたしましたっ。

いやあ、マルタンさんは、

これまでインタビューさせていただいた、3ツ星シェフの中でも

その人間性が最も素晴らしいと感じさせるお一人でありました(はあと)

料理人にならなかったら、きっと絵描きになっていたよ、

とおっしゃるほど、彼が創りだすひと皿は、ルノワールの描く名画のように、

心奪われる美しさでした。

何度も来日もしているマルタンさま。彼のお料理を召し上がった方も多いはず。


何より印象的だったのは、グランヴェフールのスタッフが、

いわゆる、まかない料理を楽しく食べる風景。

そりゃあ、豪華なお料理がテーブルに並び、みなさん、ワインももっちろん飲んでました。

そして、マルタンも、ちゃんとその輪の中心に座り、

和気あいあいおしゃべりしながら、お食事されていて、

ああ、これこそが、同じ職場で働く者同士が、同じ釜のメシを食う・・・、

つまり、苦楽を共にするってことなんだな、と思った次第。

3ッ星レストランという苛酷な業務の中での、

一瞬の憩いのとき。

こんな時間があるから、みんなやっていけるんだよね。



そんなマルタンが、

バカラのクリスタルルームのシェフになったときも、大喜びしたわたくしですが、

今度は、なんとフランスの美の殿堂、ゲランのメゾンのレストランで、

腕を振るわれるとはーーーっ?!

バカラの歴史は250年。

そしてゲランの歴史も180年と、

いずれもフランスを代表する伝統と格式を誇る、

一大ブランドのレストランでその腕を振るう、マルタン。

ほんとに素晴らしい!

メゾンバカラは一度行ったことがありますん。



場所は麗しのパリ16区。

合衆国広場11番地にある、マリー=ロール・ド・ノアイユ(1902-1971)の邸宅だったところ。

ここでは当時、画家や作家、音楽家などアーティストを招いて、

毎夜華麗なるギャッツビーのような、

ゴージャスなパーティが繰り広げられていたとか。


そんなシーンを思い起こさせるようなクリスタルルームの華やぎ。

超カッコええです。

そして、バカラのシャンデリアの下で、バカラの食器でいただくお料理の、

そりゃあ、麗しかったこと。


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夢のような時間でございました〜。

そういえば、メゾンゲランのレストランにも、バカラのシャンデリアが堂々と飾られているようです。


今度、パリについたら、真っ先に行きたいレストランだね




というわけで、

以前、わたくしが以前、ブログに書いた、

メゾンバカラのクリスタルルームの話、

良かったら、読んでみてーーーーっ。


これも何度かご紹介してるので、耳にタコな人ごめんやすーー。

ちなみに、このブログをご覧になって、バカラの広報の方から、

メッセージを頂きました。ひゃーーーーっ(嬉)




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【ヴィトン、エルメス、ゴヤール マン】

本日朝、パリより無事帰還いたしました。

フォンテーヌブローでのロケも最高のお天気に恵まれ、

無事終了。


翌日次回のロケハンをして、

翌々日、やっと念願のバカラミュージアムに突撃!

うふ。やっぱり素敵だったわね、

こちらはミュージアムとショップが併設された由緒ある建物で、

かのデザイン界のカリスマ、

スタちゃんことスタルクがすっげーエッジイな

現代的要素を盛り込み、

シャルル10世、ルイ18世たち世界の王侯貴族たちを

首ったけにしてきた、「王者たちのクリスタル」に

新たな息吹を吹きかけています。





常識を覆す真っ黒のシャンデリアも(一粒だけルビーをあしらっている)

スタルクルームに堂々と飾られていました。



しかし、今回私を最も興奮させたのは、

ミュージアム内にあるレストラン「クリスタルルーム」である。

麗しいシャンデリアが煌く中、バカラのグラスでいただく

フレンチの幸福・・・。



が、あいにくパリの友人がタヒチに行ってるので

ひとりでそのゴージャスなテーブルについたおいら。

「ボンジュー(ルは聞えない)マダ〜ム、

まずは何をお飲みになりますのことか? シャンパーニュ?」

「ウィ」

とうなづくおいら。メニュを見るとテタンジェのグラス1杯11ユーロ。

・・とその下に私の大好きなロゼの文字が・・・

でも16ユーロもするやん。約2200円。
でもそのギャルソンが

「ロゼにしとくあるか?」とニコーっと笑ったので、

気の弱いわたくしはうなづいてしまった。



しかしなんですね。

バカラのシャンペングラスでいただく

テタンジェのロゼはうめーっ。


前菜はフレッシュのフォアグラにオイスターのエキスを

封じ込めたカプチーノ仕立てのソース。

こ、こ、これが美味しすぎるのよ!とほぼ恍惚の眼差しで

食べておったら、すぐ横のテーブル(手前のソファはつながってるので、

距離が非常に近い)に人々の視線を独り占めする

奇人的なムッシュがひとり座られた。

で、隣りの私のお皿に視線を泳がせ、

「誠にぶしつけでありますが、

その料理は何でありますか?」と聞くので



「フォアグラのオイスターソースやで。美味しいで」

といってあげた。

その料理をオーダーし、メインにはサンジャック。

オジはグラスシャンパンのロゼを頼み、

あっという間に2杯目。おっとそうこうするうちに3杯目。

クソっ。



のちにお話するとこのおじさまはファイナンシャルビジネスを

手がけるドイツ人で、今回のパリ出張では

フォーシーズンのジョルジュサンクに泊まってるらしい。



なんでもヴィトン、エルメス、ゴヤールのアンティークものの

コレクターでもあるおやじ。

わたしら平民が考えると、バッグやスーツケースなどねーと

思うが、その大半はデスクとか、

エルメスのオールドチェアとからしく、

サザビーやクリスティのオークションで手に入れる

レアものらしい。

携帯のカメラで自分ちのリビングに飾られたエルメスや

ヴィトンのコレクションを見せてくれたが、

エルデコに載るような宮殿のような邸宅でありました。



そうなのね。

グラスシャンペンをロゼで何の心配もなくバンバン飲める人は

きっとこういう人。

お話に花が咲いていると

「このレディにロゼのシャンペンを!」


とごちそうしてくれました。



ちなみに、このあと「エルメスヴィトンゴヤールマン」は、

シャンゼリゼに新しくオープンしたルイ・ヴィトンで、

限定グッズを買いに行けば?とサジェッションしてくれた。

行きました。

凄い列でした。

思いっきりバカにしてたけど、

せっかく来たので、はじめて並んでヴィトンに入ったよw



もうひとつエルメスヴィトンゴヤールマンがすすめてくれたのは、

マドレーヌのフォションの前にある

「メゾン・ド・トリュフ」のお店。

おいらが死ぬほど好きなホワイトトリュフ花盛りの時期だったので、

こぶし大、おサルさんの脳みそみたいなホワイトトリュフが

店頭に並んでましたとも。

そのお値段を見て、驚愕!

1キロ4000ユーロ(約56万円)。マジーっ?!

高いとは聞いていたけどね。

これで以前NYのイタリアンレストランで、

ホワイトトリュフのパスタをオーダーしたら、

お皿の上で削ってくれたトリュフがティッシュペーパーの

ように極薄だったことがわかったわ。



ロゼのシャンペンを飲んだり、

ホワイトトリュフを買ったりするのは

あぶく銭で買うのが掟。

そうあのエルメスヴィトンゴヤールマンのように・・。

汗水たらして働いたお金で買うなんて、

知性が許さないわ・・・・・とひとりごとを言いつつ、

寂しくパリのメトロに乗る松澤であった・・・



Le Grand Véfour



Cristalroom

(音が出ます)


LE 68 GUY MARTIN

by madamregina | 2014-04-29 23:42 | Gourme