すてきなあなたに〜   

2014年 12月 07日




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先日、美容院に行ったあと、ちょっくら本屋に寄りましたら、

きゃーーーーーー。

「すてきなあなた6」があるではないですかーーーっ?!

発行されたばかりのほやほや。

8年ぶりのシリーズ最新作。

重いのも顧みず、大喜びでレジに直行!

いまどき珍しい箱入りの本をかかえて、幸せな気分で帰りのバスに乗りました〜。



すてきなあなたに・・はわたしのバイブルのような本です。


この中に編まれた、そして書かれたエッセイは、

戦後すぐ、あの伝説の花森安治さんたちと雑誌「暮しの手帖」を創刊、

「暮しの手帖社」社主の

大橋鎮子(おおはし・しずこ)さん。

昨年、93歳で亡くなりましたが、

中学生でもわかるような平易な文章なのに、

しみじみ心に染み入り、

本当の意味で洒脱で、かっこいい。

わたしの母の本棚にもありました〜。


1月から12月までの項にわかれているエッセイには、

彼女がかつて暮らしたロンドンで出逢った素敵なマダムのコーディネートや、

レバノンで食べたサンドイッチ、

ド・ゴール空港やヒースロー空港で感じたこと、

Parisでみつけた素敵なラッピング、

そして、赤しそジュースや梅の醤油漬け、

また暮らしの手帖に連載されていた「ロイヤルホテル家庭の味」など・・・・。

もうひとり、私が大好きな、

白洲正子が愛した料理の数々と双璧をなす、心豊かになれるレシピもいっぱい紹介されています。


これまでのすてきなあなたシリーズを全部持っていますが、

そんな中で、いつも真似しているのは、

ブローチをつけるときは、落ちたら悲しいでしょ?

だから、針を布を縫うように2箇所刺すと大丈夫。

と書かれていて、いまもその付け方を守ってます。

大橋さんが、ロンドンのホテルのアフタヌーンティで出あった、

きゅうりとマヨネーズだけのシンプルだけど抜群に美味しい、

キューカンバサンドイッチもときどき作ります。


どんなに忙しいときも、食器やナプキンもちょっとお洒落にして、

優雅なお茶の時間を持つと、

心に余裕ができますよ、

という教えもいつも実践しております。


わたしの場合、優雅なお茶の時間が多すぎ?(笑)



わたしは大橋さんから、

日々の暮らしを丁寧に生きることで生まれる、
小さな幸せ・・

みたいなものを教わったような気がします。


いや、それは小さくなくて、実は大きな幸福なのかも。


暮らしの手帖現編集長松浦氏のあとがきによると、

すてきなあなたに、は、

【暮らしの手帖】において、1969年から現在に至るまで続く、暮らしにまつわるエッセイの連載で、

大橋さんは93歳で亡くなるまで、40年以上にわたって「すてきなあなたに」を担当されました。

このエッセイをはじめたきっかけについて、


「なにもない、ただただ日常のふつうの暮らしのなかで出あった、

いろいろなことや、仕事でお目にかかった何人もの方々のお話のなかから、

私が大切に思い、すてきだなと思い、生きていてよかったと思ったこと、

私一人が知っていてはもったいない、

ぜひ読者のみなさまにもお知らせしたい、

メモとして遺しておきたいことなどの、

折にふれての記録から生まれたものでございます」

と語っていらっしゃいます。

実は、大橋さんのようなエッセイを書くのが、わたしの夢。

今回のシリーズには、

世界一おいしいツナサンドの作り方や、

NYのデリカテッセン「カーネギー」のチョップドレバーの作り方もあって、

それも真似しなきゃっ!

表紙はいつものように、花森安治さんのイラスト。

この絵、たまらなく好きです。

眺めているだけで、なぜか、心満ち足りるから不思議です〜







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by madamregina | 2014-12-07 14:45 | Book