シャネル、人生を語る   

2012年 05月 09日
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かなり前になりますが、

CHANEL NO.5のこのCMご覧になったことありますかっ?!

※中央の窓をクリックすると、No.5の香水が登場、上にある2’20”か60”かの数字をセレクト。




このCMは「アメリ」のオドレイ・トトゥが主役。
監督は同じく「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネという華麗なるコンビ。
(あ、でもおいら、それほどアメリ好きじゃありません。えーっ)

いやあ、見違えました!
オドレイ、めちゃいいです。

しっかし、相方の若い男は、ハンサムでイカすけど、
地獄に堕ちていく・・・という危険さがないわね~(ひーっ)



で、この舞台は、
パリからイスタンブールを疾走するオリエント急行っす。

いいわ~、古き良き列車の旅。
コンパートメントで、

おいらも、あんな風に贅沢な掛け布団(ひぃ)にくるまって、
いい男を待ちたいもんだー。

この中で、素敵だなーと思ったのは、
たぶん、イスタンブールの駅に入ってくるときの

オドレイのファッション。

一見ソワレっ?!っと思わせる肩のあいたトップに、
パンタロン。

これ、絶対レジィーナな雰囲気だと思いません?



こういうファッションって、ドーヴィルや、カンヌなんかの
ヨーロッパのリゾートで映えそうっすね。




ちなみに、こちらは前回のニコールのCM.

かなり前だけど、やっぱりきれいだなー。

出演料、1200万ドルで話題を呼びましたね〜。



しかし、CHANELのNO.5といえば、
どこのお家にも1瓶はきっと眠っているはず。

もしかして、トイレなんかに置かれている悲しい運命のヤツもいるでしょう。

なんか、もう古びたバラの香りというか、
年配のおばさま(ってもしかしてオレっ?!)
の専売特許のようなパルファムみたいに、

わたしの中では忘れ去られておりましたっ。


知らなかったけど、
NO.5には、バラとイランイラン、たっぷりのジャスミンとサンダルウッドが、
贅沢に入れられているのね~。

ちなみに、みなさんのお気に入りの香水は、いま、何かしらん?

わたしは、ここしばらく、
Jo Maloneを使っとります。


なぜなら、うふ。大好きな英国人スター、

Michael Ballがつけていたことから、知った香りですの(またかいっ?)

マイケルは、ライムバジル&マンダリンを当初使っていたようです。

特徴としては、ロンドンのOld Bond Streetあたりを歩く、
飛びきりイカしたジゴロが、
自分の不浄を隠すために、つける、
めっちゃ爽やかにしてビターな香り・・・ってとこでしょうかっ?!

ま、オトコマエな香りですわ~。




少し前は、マイケル、こちらのSweet Lime & Cedarを使ってたよう(それが何?って話よね)

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で、話をもどして、

このシャネルNO.5のCM見ると、

3000年ぶりぐらいに、モンローな気分で
つけたくなりますっ。


やっぱり、女度上げるには、シャネルよね~と思います。

なにせ、このグランド・マドモアゼル
(彼女は一度も結婚しなかったから、こう呼ばれている)は
男を見る目、自分を見る目、
時代を見る目がちゃいます。

彼女の獰猛(えっ)かつ、エレガントな、
人生哲学は、ほんま、学ぶところがありますわ~。


         そんなわけで、シャネル金言再び~




それにしても!
おいら、あれこれ不平不満を言ってきましたが、
(ロンドンの駅員さんにキレたりとかね)

バカだった。
誠に世間知らずだった。

いまならわかるわー。わかりますわー。

これまでの人生がいかにバラ色であったかを。
いかに幸福に満ち満ちておったかということを(おお)

ほんと人生って修行の場。
カルマを返済する場なのでしょうか(ひぃ)
しかし、おいらのカルマって何やろなー。

シャンペンも飲みすぎてないしなー。
キャビアだってそれほど食べてないしなー。
ふぐにいたっては、この冬2度しか食べてませんしなー。

いや、そんなことじゃなくって・・・。

いまなら、あのパリの女王、シャネルの言葉が
身にしみます(大きくでたな)

1950年代、10年あまりのブランクからパリに戻ったシャネルはすでに70歳。
パリはすっかり彼女を忘れ、ディオールなど女らしいニュールックが幅をきかせ、シャネルのストイックなファッションはすっかり古びていた。

それでもめげずにコレクションを開き、
メディアからケチョンケチョンにけなされながらも、
動じることなく、
不死鳥のようなカムバックを遂げた、シャネル。
このとき70歳と少し。

ひょええええ。
すっげーおばさまです。


そして彼女は「シャネル 人生を語る」(中公文庫 ポール・モラン著山田登世子訳)


の中でこう、語っております。

「サルトルが、われわれは人間的条件に閉じ込められた囚人であるなんて言い聞かせてもそんなの無駄よー中略-わたしは、最近さかんに言われだして、幸福と名づけられる
あの日常的な毒薬など必要とせずに幸福であろうと決意したのよ」


この本は、
シャネルと親しかったポール・モランという作家による

唯一の回想録の新訳なのだけど、



モランが語るシャネルはたとえばこんな感じ。



苦悩し、ひとに意地悪をしたがり、罰したいと思い、

誇り高く、厳しく、皮肉屋で、憤怒に燃え、
熱いか冷たいかはっきりさせないと絶対に気がすまない。

この容赦ない「つれなき美女」は

百万長者のための質素な装いをつくりだし、
(それでいて晩餐会には金の食器を使わせて)、

ひどく金のかかるシンプルさ、

ぱっと見てすぐにはわからない贅沢さを発明していく。


シャネルの怒りに満ちた貧乏主義は貴金属をもてあそび、それをただの石に変えてしまった。

19世紀のスタイルを抹殺する皆殺しの天使ー


いやあ、なんてイカしてる、おばさまなのでしょう


ちなみに、ココが男について、語っているのは、
こちら、でございます~。



「シャネル 人生を語る」(中公文庫 ポール・モラン著山田登世子訳)

by madamregina | 2012-05-09 22:18 | Book