セルフリッジとアフタヌーンティとアラブの女   

2012年 06月 27日
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前回のロンドン〜から早3ヶ月。

いや、私、ロンドンではほぼ劇場に入り浸っておったのですが、

お昼間は取材や打ち合わせで仕事もちょっくらしておりましたん。


しかし、何も予定のない昼下がり、やっぱり行くのは、セルフリッジだろーーー。


以前はハロッズのフードコート、(まあ、特にオイスターバーやね)に

行くのを楽しみにしておりましたが、

今回、ステイしたストランドのホテルからはちょっと遠いし、

やっぱりLondonのブランドもんの総本山といえば、

Bond Streetかセルフリッジよね。

というわけで、ロンドン滞在中、

暇が出来るとリバティーとセルフリッジに突入しておったわたくし。



もうさ、セルフリッジのセリーヌ売り場とか、

シャネルとか、Pradaさんなんかは、チャイニーズのみなさまの巣窟となっておりました。

以前は、ターバンをまいたアラブの女たちが席巻してたのにね、

時代はかわったもんだー。

なんだかすっかり戦意喪失してしまって、

地下のリビングセクションなんかをほっつき歩いておりましたら、

これがもう、私が超憧れるイングランドの田舎にありそうな、暖炉グッズだとか、

広大なイングリッシュガーデンで愉しむ、

凄く趣味のいいモダンブリティッシュカントリーな、

BBQテーブルセットなんかもあったりして、

暇つぶしには持って来いでございました〜。

えと、ここまでは今日の前置き(えっ、なっがー)



本題はここからですわよ、奥様っ。



セレフリッジでチャイニーズ勢の毒気にやられて、


どっと疲れて、とにかく無性にお茶したくなった私は、

家具売り場のすぐ近くにある、ティールームへ。

ま、ティールームといっても、階段の下に設えられた、

なんともヘボい感じの、ケーキショップって感じなの。


それが!入り口に、20人ぐらいの行列ができているではありませんかっ?!

なになに?ここってもしかして、隠れたアフタヌーンティの穴場?

こんなしょぼいのに?

と俄然気になった私は、普段はぜったい並ぶことのない行列の女として加わった。

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すると、私のすぐ前に、めったやたらとお洒落な、

20代後半のシリア系っぽい超美人の女子発見。

シニヨンにまとめたヘア。エルメスの新柄のスカーフをターバン代わりにしてます。

ハーフブーツはシャネル。

耳たぶには、GUCCIのグリーンとレッドのリボン付きのゴールドメダルのピアス。

身長はどちらかというと低いけど、お洋服もジュエリー使いも

センスの良さがにじみ出てる!

いったい何者〜この女子はっ・・・と上から下までそのコーデを隈なくチェック。

わし、まるで、ファッションチェックするピーコ。いやドン小西?

あ、バッグは、◯ルメスの馬琴、クロコ。

見るからに、ただモノじゃない、億万長者倶楽部の住人って感じっす。

するとようやく、彼女の番が来て、私より先に、いちばん奥のテーブルに案内されました。

このティールームは、すべて4人がけなんだけど、

彼女はその大きなテーブルにひとりぽつんと座ってる様子。


私以降、まだまだ行列は続いております。

すると、きたきたお店の方が・・・





 「あのーもしよろしかったら、あちらのお客様と相席して頂けませんのことか?」





いつもは、えーーーーーーーーっと、「ないない、それない」と無言の抵抗をするのだけど、

彼女なら、ま、いいかと、




そのクロコ女子と同席することにしたわけです




ここからよ。びっくりな話は・・・



ま、彼女の前に座る時、さりげなく笑顔で、

「Hi!」とにっこり笑って、挨拶したわけですが、

そこで終わり。


彼女は紅茶だけオーダーしたよう。あんなに行列に並んで、紅茶一杯かい?

なんとも優雅というか、もったいないというか。


私は、もちろん、アフタヌーンティを注文。

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これが運ばれてきたとたん、彼女が突然、




「あなたのそのお洋服素敵ね」




と声かけてきたわけです。もちろん、レジィーナのお洋服なんですけどね。

セルフリッジのあとすぐに劇場に行くつもりだったので、

このようなシアターファッション風。

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このコミック柄ジャケットが、えらく彼女のお気に召したようなのです。

これをきっかけに、我らは怒涛のようにお喋りをはじめた。

彼女も、実は、私のファッションが気になっていた模様。

で、お洒落の話をきっかけにガールズトークがとまりません。

その話の中で見えてきたのは、

彼女はドバイから来た若妻(小さな子どもあり)

「いまねロンドンのいとこの家にステイしてるのよ。

子供たちはドバイでナニーが世話してくれてるの」

彼女は28歳だった。

自慢は、世界中から集めたバービーコレクションとマノロの靴コレクション。



バービーを飾るためのお部屋もあるそうです。



「マノロは特別オーダーでいろいろ作ってもらってるのよ」とのこと。

「この前のバースデーにはね、私が一番気に入ってる、マノロの特注ミュールの

ミニチュアをドバイいちのパティシェにスイーツで作ってもらって、

デコレーションケーキの上に飾ってもらったのよ」

と言いながら、ブラックベリーに保存している画像を見せてくれました。

ほんとだ。真っ赤なマノロのめちゃキュートなミュールのミニチュアがケーキの上に

のっかってました。


ご主人は、何してるか言わなかったけど、趣味は全ゴールドのライフル集めらしい(ひええええ)

またもやブラックベリーで彼の顔写真を見せてくれましたが、

ほんとだ。キンキラキンの銃を持っていましたっけ。

あれ使えるのかね?




さらに彼女は自分の仕事もちゃんと持っていて、某スポーツメーカーの

マーケティングを担当してるとのこと。

でね、これ自分のギャランティで買ったのよ。

ようやく、入荷したから、たったいま、受け取りに行ってきたの、

ロンドンに来たのは、それが目的・・・

と見せてくれたのは、ひええええええーーーーーーーー


正真正銘のハリーウィンストンの超ダイヤリング



あとで調べたら、1500万円でございました〜(卒倒)



かと思うと、ペンダントには、

ティファニーのブルーのショッピングバッグのミニチュアのチャーム(たぶん3〜4万円ぐらい?)

をつけていて、

そのギャップが、また憎いのですよ〜。

「ロンドン寒いよね。さっきあんまり寒いからこのジャケットZARAで買ったのよ」


とハイブランドとファストブランドをクールに着こなしているのも、素敵。

そんな彼女に

「あなた、とっても個性的だわ。そのジャケットもほんとにかっこいい。

お洒落な人ね」

と言われて、きゃーーー、うれしーな。

やっぱりレジィーナのお洋服は海外でも受けますね〜。

帝塚山店の壁野ディレクターもNYに行ったとき、

レジィーナを着ていて、何度もほめられて、

「コートを脱いで中に何着てるか?見せて」と言われたそう。

しかもバーグドルフや、バーニーズやお洒落なセレクトショップの

ファッションの超プロたちによ!

レジィーナのパワー恐るべし!


ところで、

最初見たとき、凄く素敵だな、と思ったエルメスのスカーフ巻きは、

アラブの女子の掟的ファッションだったのね。

いや、いままで見たアラブレディのターバンの中で彼女の巻き方のお洒落さは、

ダントツでした。



「ドバイってどんな感じ?」

「すごーくゴージャスよ。でも、女は大変。

男たちの言う事聞かないとだめなのよ」






わああ、それいややなー(笑)

せっかくだから、写真撮ってもいい?と聞くと、

「だめだめそれだけはぜったいダメだって夫に言われてるの」

とちょっと尋常じゃない、その断り方に、「もしや旦那、ヤヴァい仕事?」

と妄想しまくり。



とにかくミステリアスで、コケティッシュで、

凄く美人なアラブの大富豪若奥さん。




1時間ぐらい喋り続けたあと、

「私そろそろ行かなきゃ」ととっても残念そうに彼女は言って、

お互いメールアドレスを交換をした。


もちろん、お支払いは別々よ。ただ、相席しただけの相手ですからね。

すると、スタッフに何か言ってると思ったら、

「あなたの分は私が払うわ」

と言われて、一瞬、何を言ってるのかわかりませんでした。

そんな、ほとんど見ず知らずの人に、たとえ袖すりあった縁といえども、

彼女は紅茶1杯。私はその何倍もするアフタヌーンティですからね。


「いえいえ、そんな悪いわ。大丈夫、自分のものは自分で払うから」

と言っても、「私に払わせて」とキクミミ持たず。

そして

「私、あなたと話せてほんとに楽しかった。ドバイではこんな時間なかなかないもの」

と言われて、

富と幸福の神に愛されたように見える彼女にも、

人には話せない、深い悩みもあるのかな?と思って、

ちょっとせつなくなりました。




ま、そんなわけで、アラブの大富豪の若妻にごちそうになったわたしです。





いやしかし、若い頃は、バーで隣同士になっただけで、

ごちそうしてくれる粋なおじさまがいらっしゃったけど、

いまは、ほぼ皆無(泣)


それが、わたしよりうんと年下のこんなビューティフルな20代の若妻に、

アフタヌーンティをごちそうになるなんて・・・・

こんなサプライズが起こるのも、ロンドンならではでしょうか?


うーん。それにしても!


セルフリッジのティーハウスで巡りあった、飛び切りの美女、


Hamyanと言う名の、彼女との出逢いに

カンパイ!

by madamregina | 2012-06-27 01:06 | London