修羅場の愛に生きる人々   

2013年 07月 01日
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※写真は本文とは関係ありません・・



某日、お友達から修羅場な愛の報告が・・・

ひええええーーーーー。


久々です。こんなに濃い愛の話を聞くのは・・・

だってみんな、最近さめてない?恋に_

そんなわけで、

私が200年前に書いた、某雑誌に連載していた、

こんなエッセイ。



読んでもらっても、いいかな?(笑)


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         【修羅場の愛に生きる人々】



最近、激しい恋をしている人にあまり出会わなくなった。
たとえば、三角関係のもつれから相手の女の家に怒鳴り込みにいったり、とかね。

そんな修羅シュシュシュな話はトンと聞かない。

ちょっと前までは必ずいたんです。

修羅場の愛に生きるやつらが。


彫刻家のY男君は「夜、家に帰るのがコワイねん」といつも言ってた。

暗闇で女に待ち伏せされて、バットで殴られそうになるなんてしょっちゅう。

人妻と逃避行を企てた小豆島(しょぼい)の旅館で、
元レスリング部のオットに乗り込まれて、殺されそうになったこともあった。

いい加減オンナの交通整理してチョーダイ、と思ったけど、

アーティストである彼はそんな修羅場の愛がなければ、

自己の存在理由を見つけられないみたいだった(大袈裟やなー)。

「でもオレ、いつ女に殺されてエエと思って生きてるねん」なんて、

色男ぶってたが、確かに彼には、女をどこかでぞくぞくさせる、

ある種の強烈なオスの匂いと哀愁があったわね。


私はというと、自慢じゃないが、

これまで真剣につきあって来た男たち全員から、

殴られたり、夜の公園(なんでや?)で追いかけられたりしてきた。

ベッドの上に、バケツで水をかけられたこともある。

もちろん、私だってジェラ度MAXで錯乱状態になり、

男の家に夜中にタクシーで乗りつけたりするのは、日常茶飯事。


5年越しの宿命のライバルもいた。




その子とは昔から知り合い(ひーーー)

いまから思うと信じられないけど、

その女の子の家に電話をかけたりして、

「もうあいつとは会わんといてくれる?」と言ったり(えーーーっ)

でも相手も負けてなかった。

「あなたこそ、会わんといてくれる?」

と言い返されたりした。


そんなある日、地下鉄で偶然、彼女と出くわした。


でも不思議と怒りは湧いてこず、

なんだか昔の友達に会ったみたいな、懐かしさが先にたった。

彼女は私のほうに歩み寄ってくると、
「まだ彼とつきあってるの?」と聞く。

かなり切羽詰った様子だった。

わたしはなんか気の毒になりながらも、「うん」と答えた。

すると突如
「わかった。私はもう別れるわ」

と決然と言い放って、別の車両へと歩き出した。

わたしは思わず、その背中に、

「ちょっと待ってよ」と言いそうになった自分にびっくりした。


彼女とデッドヒートを繰り広げていたからこそ、

あの恋は輝いていたんだ!

はじめてそのことに気がついた。



そういえば、あの頃、プライドなんか捨てまくって、
メチャクチャカッコ悪いことしてきたな。

でも何だか、今より人生が濃密だった気がする。

あの頃のわたしの「バカ力」はいったいどこからきていたのだろう。


それにしても、もがきながら、

戦った男たちも女たちも、みな思いっきりナマの人間の姿を見せてくれた。

今の私なら、つき合ってる男に、もし誰か別の女の気配を感じても、

ただ黙って退散するだろうよ。

嫉妬でむき出しの心なんか見せても、相手は引くだけ。
第一カッコわるいやん。

今の私の背骨はそんな薄っぺらなプライドでできている。

でも男と女は、内臓と内臓をすり合わせるぐらい接近しなければ、

本当の愛なんて見つけられやしない。

魂レベルでの関係が築けなくて、何のための人生だろう。

どっかに、プライドで凝り固まったわたしの背骨を

「そんなもん、骨せんべいにして食べたるわ」

と激しく愛してくれるオトコはいないもんでしょうか?

あふあふ。

by madamregina | 2013-07-01 20:40 | 男と女の話