森瑤子と六本木とROLEX |
2013年 07月 10日 |
時計はね、わたし、ロレックスが好きなん。
正直、いまの時代、ロレックスはお洒落的に、トレンドからズレてるよね?たぶん。
ほら、女性誌の時計特集やジュエリーウォッチとかの別冊付録でも、
私が持ってるロレックスが紹介されていた試しがないん。
なんとなく、この金時計、上品とか、エレガンスとかとは程遠い感があるね、
たぶん世間的に。
私だって、ダイヤキラキラのフランク三浦さん(笑)や、
カルティエさん、
実は、ジャガールクルトさんのレベルソはかなり欲しいと思ってる。
一応、カルティエさんはいくつか持ってるけど、
Michaelがコンビのタンクフランセーズをつけていて、
彼とは、一生恋人同士になれないけど、
せめて、時計だけでも勝手にペアだ!と勢いで買ったけど、
お友達の多くが、ゴールドやダイヤざくざくなのをしているから、
あまりつける気がせんっ(≧∇≦)
私のお友達ったら、みんなすごーくゴージャスな時計をしていて、ひゃーと、眩暈するほどよ。
そんな中、
ロレックスのデイトジャストのイエローゴールドをしてる人は、まずいませんっ。
この、ごっつい、金ピカ時代なやつをしてる人は…
私がこの金ピカウォッチを買ったのは35歳ぐらいの頃。たぶん。
当時の小娘にとって、びっくりなお値段だったけど、
私は現金を握りしめ、
紹介された香港の宝石商G氏を突撃したのだった。
なんと、金ピカのロールスロイスで、
ホテルに迎えに来てくれて、
たったひとつのロレックスを買うだけで、こんな待遇してくれるなんて、
間違いなくパチモンつかまされるんちゃうか?と、
疑いを持った。
ゴールドのロールスロイスは、なんとレパルスベイの彼の豪邸へ。ひょうええええ。
そこでも、すんごいランチを頂き、
こりゃパチモンと違っても、完璧に2倍の価格をふっかけられだろうよ、と覚悟した。
ま、真相は、G氏を紹介してくれた人が彼の上顧客で、
その恩恵に預かった…と言うだけのことだったんだけどね。
そんな風に手に入れた、このロレックスちゃん。
20年以上、使ってるってことは、いや、めちゃコストパフォーマンスいいんじゃない?
ま、そもそも、時計にコスパを求めるのが間違いだけどさ。
でも、私はなぜ、ゴールドのロレックスが欲しかったのか?
それは憧れの森瑤子がつけていたからである。
ある、六本木のパーティで、
南の島で真っ黒に日焼けした森さんが着ていたのは、
肩の開いた、真っ白のワンピース。
そこに涙の粒のようなダイヤモンドのペンダントがひとつ。
腕にはゴールドのロレックス。
なんて、カッケーーんだっ!とわたしは痺れたね。
そのときから、わたしもぜったい金無垢のロレックスを買う!と
心に決めた。
2年後に買えたときは、ほんとにうれしかった。
彼女のハイブランドとのつきあい方も大好きだった。
ヴィトンのバッグを持つときは、「最初から古い感じで持ちたいじゃない?」
とリサイクルショップで買うような人だった。
そうそう。森さんと一緒に撮った写真。
ブログに一度UPしたけど、いまいちど。
ポラロイドだし、ボケボケですけどね。
週間文春に「男と女の話」でエッセイを書かれていたときで、
六本木の某レストランのパーティに呼んでもらったときのもの。
いやあ、わしの顔、なんてすっとこどっこいにのーてんきなんでしょう。
あ、森さん、ロレックスしてます。
同じときの、わしの若き頃。
ほんとこの頃は、何の悩みもなかったのね・・・ってぐらい
ぼやけた顔だ。
しっかし、時代を感じるメイク、そしてヘアっすね(あうっ)
森さんは京都が好きで、週末新幹線でふらりとやってきて、
「一杯つきあって」と連絡があったりして、
わたしも大阪から新幹線で、
急いで、京都まで駆けつけたことも、なつかしい思い出。
この話はわたしのエッセイでも何度か書いてるけど、
「好きな男とのお食事では、3回目に何もなかったら、
あとはただのお友達になっちゃうわよ、壱子さん」
ってあの黒目がちの魅惑的な瞳でじっと見つめながら、
言われて、あわわわわーっとなったことも、いい思い出。
by madamregina | 2013-07-10 01:24 | Diary