北新地の王者の鮨処『平野』さんに行ってきました!   

2014年 06月 28日
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こちらは、もはや、伝説的なお鮨屋さんです。

北新地の数々の名店の中でも、

いわゆるドン的存在である、鮨処『平野』さん。

ずっと前から噂には聞いておりました。


北新地の最高級のお鮨というと、すぐに名前が上がる、

『多田』さんなど、素晴らしいお弟子さんたちを

世に送り出された北新地きっての、凄腕の鮨の匠。

あの、フレンチの巨匠、アラン・デュカスも唸った名店中の名店ですっ。

いや、実は、わたしが平野さんのお名前をはじめて聞いたのは、

アラン・デュカスにインタビューしたときなんですよね。

「ムッシュ、大阪ではどちらのお店がお好きですか?」

と伺ったとき、

彼は天王寺にある割烹と北新地のこちらのお店を教えてくれたのでしたー。


しっかし、平野さんはね、会員制なんです。

いわゆる、紹介者がいないと、やすやすとは行けない、

やっぱり敷居の高い、鮨処。


ふがっ。

そうしたらーーーーーっ。

素敵なマダムにして、グルメの女王、 Nさまが贔屓にしていらっしゃるところだったのです。


なんという幸運っ。

そんなわけで、前置き長くなったけど(いつものことですが)


鮨処『平野」へ初訪問となりましたー。

永楽通りのとあるビルの4階。

あ、平野さん。と外観をiPhoneで撮ろうとした瞬間。

名物女将さんが、まるで見ていたようにドアを開けてくださいましたー。


さすがのおもてなし〜。

年季の入った白木のカウンターからオーラがひしひしと伝わって参りますっ。


わたしたちのお席はいちばん奥まった特等席。きゃっ。

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ああ、胸が高鳴るわーーーーーーーーっ。

もう緊張MAXなんですけど、

店内の空気感、これが意外とゆるーりとしているんです。

噂の女将さんのおもてなしが、なんともあったかいの。




ご主人の平野仁さんと女将さん。

そして、お嬢様も店内で、

ソムリエとして活躍されています。


Nさまはワインもお好きなんですが、
この日は、お嬢様おすすめのシャンパーニュをいただきました。


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ボトルを撮るの忘れちゃったーーー。


この日頂いたのはおまかせです。


まずは先付け。

もずくもいつも食べてるのとはぜんぜん違います。

酢加減というか、お出汁の味が限りなくやさしー。



そして、目の前に、素晴らしい天然もののお造りが

置かれていきます。

ヒラメ、アブラメ、中トロ・・・・きゃっ。ヘブンだ、ヘブン。

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そしてですね、

次々と至宝ともいうべき、アテが出されますーーーっ。

ワタリガニと味噌がかかったこの逸品にはもう、悶絶っーーー。卒倒。

あと3皿は食べたいっ。


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そしてーーーー。鱧です、鱧。

正直に言っていいですか?

わたし、鱧の落としはそれほど好きじゃないんですよね。

なんか鱧食べるなら、鰻や穴子の方がええと思ったりする、

京都の人から、どやされそうな女です(笑)


でも、ここの鱧の落とし、凄かった。

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湯におとして、さっとあげて、冷やさず、

あっつあつの間に梅肉でいただくんですけど、

それ知らなくて、

Nさまとお喋りに夢中になってたら、

女将さんが

「鱧はあついうちに早く食べてくださいね」

とイエローカードがっ(笑)

で、すぐにいただくと、きゃーーーーーーーーーーーーっ。

ふっくらと上品な脂がのった、最高の鱧じゃないですかーっ。

それにね、梅肉は、京都の高級割烹で頂いても、

なんか梅が口出ししちゃって、鱧の風味をぼやけたものにしてるって、

秘かに思ってたんですけど、

平野さんの梅肉を頂いて、一気に梅肉ラバーになっちゃった。

これまたなんともふくよかでほのかにあまーい梅と上等な出汁が
素晴らしいハーモニーを奏でているのよーーーーーーー。

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まいうーーーまいうーーーー。

ひとつだけお醤油とわさびでいただくようになっています。

でも、わたしは断然梅肉オンリーな女になりました。
あ、平野さんの鱧だけですけどね。

しかも、まだ一回した行ってませんけどね(笑)


そして、わたしをさらに興奮させたのが、

これよ、これ、

大好きすぎる、クラジのベーコンよっ。

なんか、若いOLさんとかが、

「クラジ好きのわたし」

みたいなことブログで書いてるのを見るたび、

はーーーーーーーーーーっ?!

と思わず、鯨命!のわたしは、そんなこと言うのは200万年早いねんっと、
どやしたくなるほど、

わたしは鯨をこよなく愛しております(意味不明w)

しかしどんな高級割烹でも、最近、上質な鯨ベーコンはみかけません。

わたしがこれまでいちばん好きだったのは、

移転する前の大和屋の斜め前にあった時代の、

「きがわ高嶋」で食べた、ベーコンです。

ここはほんっとに美味しかった。

もう、昔話に出てくるほど、30年以上も前のことですが、

わたしは本店のきがわさんよりずっと好きでした。

なんというか、午後4時ぐらいの早い宵の口から、

界隈のぼんぼんや口の肥えた社長さんや、

きれいどころであっという間にカウンターがうまった割烹の名店。

当時、気持ちよく食べたら、ま、2人で6〜7万はしましたが、

お刺身もなにもかも、最高級の素材を使っておられ、

私はこのわたとか、
このことか、
アワビが入った和風コロッケとか、
超極上ヘレカツとか、
ま、合鴨と新ジャガとか、

ま、きがわののれんでは、
Sさんとか北新地のAさんとか、
人気店はありますが、
比べようがないほど、

素材、腕、そのすべてが、
高嶋は突出してました!

どこよりも愛していた、
割烹だったんです。

淡路の由良のウニをはじめて頂いたのもこちら。

そう、大将の高嶋さんがわたしのお誕生日に、

由良のウニをひと船、くださったんですーーー。

遠い目(だから自慢か?笑)

あ、話がそれた。


いやあ、そう、鯨のベーコンの話や。


平野さんの鯨は、

そのときの高嶋さんを上回るほどの美味しさでした。

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ベルベットのような脂味がもう、甘く、


一生口の中にとどめておきたい深い味。


はーっ、はーっ、はーっ。




このベーコンもあと5皿は頂きたいと思いました。


で、もはや恍惚の人となっておりましたら、

さらなる、美味が押し寄せてきますーーーー。

きゃーーーー。

4時間蒸したという黒あわびに(肝ももっちろん)

タコの柔らか煮、

大根の飴煮という炊きものセット。

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こちらの一皿、見た目は地味なんだけど、

どれもがむっちゃくちゃ、美味しーーーーーーーーーーーっ。

特にタコの柔らか煮に、わたし感動しましたっ!

こんなにやわらかく、でもしっかりと形は残っていて、

噛みしめるほどに、タコの濃密な味が湧き出る柔らか煮、食べてことないっ。

またもや卒倒・・・


していたら、

ここで名物の赤身のヅケが出て参りましたーーーーーー。

白髪ネギをそのまんま頂きます。


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きゃーーーーーーっ!

これまでの人生で、

ここまで美味しい、極上ヅケを食べたことがあったか?!


と自分に問いかけながら、

いや、Never,Neverだよっ。

ネバネバ〜っ

第一、ヅケをいただくなら、中トロとか大トロくださいっ!っていう

無粋や女だったんだ。


だけど、平野さんのこのヅケは最高に美味ーーーーーーっ。

あと5枚食べたいっ。

そんな最高に美味なお料理をいただきながらも、

カウンターの人間模様も非常に興味深いものがあり、

もちろん、8席のカウンターは満席です。

いや、誰かが書いていましたけど、

某有名店よりずっと客層もいいですね、こちらは。

早い時間に来たお客さんが引けて、

一席あくと、そこにやってきたのは、

なんだかセレブな感じのレディひとり。

ちょっと日本人離れしているわね、と思って見ていましたら、

やはり中国からいらした富裕層みたいでした。

ほんまにわたしら、平野さんにはぜったい一人ではそののれん、くぐれませんけど、

このレディ、いったい何者ーーーーーーっ(笑)


そうこうしているうちに、
3席空いたと思うと、

またもやフランス人2人を含む3人のお客さんが着席。

いやぁ、さすがの人気ですね。


さて、肝心のお鮨だ。


まずはイカがやってきました(写真忘れたーーー)

塩とすだちでさらっと味付けたこれまた上品な握り〜。


サヨリ〜

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コハダがたまらん美味しさでした。

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この〆具合、ちょっと素敵すぎるーーーー。

そして、トロ〜


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海老(これまた名前を忘れてしまって・・すいませんっ)激まいうーーー

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アジ
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ウニは愛知のだそう。

甘くて最高。でもわたしはやっぱり淡路の由良のうにが好きだな。

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順不同です。ごめんやす。


熊笹の上でふっくらと焼き上げる、穴子のたれと塩もたまらん美味しさでした。

これまたすぐに食べちゃって、写真なし(ひーーーーー)

煮ハマグリも絶品。

あと3ツ食べたいっ。

金沢の弥助さんの煮はまぐりもばつぐんですが、

それと双璧の美味しさ。

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しじみとなめこのお味噌汁もいやあ、なんともやさいし、味わい。

しかし、もっとアツアツのうちに飲んだら、さらに感動したはず。

次回は椀物が運ばれてきたら、すぐ頂きますっ。


いやもちろんね、握りは素晴らしかったです。

で、これもめっちゃ意外だったんですが、

たまごが素晴らしすぎました!

いや、お鮨の中でも、わたしにとっては、

たまごってもう正直、どうでもいい存在(ごめん)

一度、巨人の長島さんが行きつけにしている、

博多の超名門鮨で名物のたまごを頂きましたが、

いやあ、甘すぎて、それほど感動しなかったもん。


しかーーーーーーしっ!


平野さんのたまごは、もうサイッコーの美味しさでした。

こんなまろやかで上品なたまご、食べたことないっ。

どこかで読んだ記事には、

15時間かけて作られているとか。

最後なネギトロを頂いて、
終了。

いや、終わりたくなかったよ。

ずっと、ずっと、食べ続けていたかったぁ!

いやあ、ほんっとに美味しかったです。




だけどだけど、

わたしを何より釘づけにしたのは、

大将が包丁を持つお姿。

その緊張感。

そして、お鮨を握るときの、
あたりを制する気配。

そして文字通り、

最高級の海の幸が入った、

まさに宝箱のようなネタ箱。

これがもう、

いままで見たことのない輝きを放つ、

タイラギやアジやタコや鯛やマグロに
黒あわび・・・・。

ほんとにこれぞ、お宝たち。
海の宝石だね。


いや、あたくし、
宝飾界の最高峰、
グラフやハリーウィンストンで、
希少なダイヤを見せていただくより、

ずっと、ずっとわくわく、
どきどき、興奮いたしましたーーーーっ!

がん見!
アドレナリン、MAX。

あの宝箱の中のすべてを食べたい!

それがいまのわたしの野望です(笑)






北海道ご出身のご主人は、

あの「寿司田」で、
江戸前寿司を握りはじめて40年余り。

(NYにはじめて行ったとき、マディソンのSushidenに行きましたっけ)

独立されてから、25年。

ここから巣立ったお弟子さんは、
7名。

ちなみにどたなかのブログに、多田さんは女将さんの甥っ子さんと書かれていました。

女将さんにちらっと伺いましたら、

お弟子さんを独立させるときは、

ご主人が、卒業証書を渡して、

あのミシュラン三ツ星の柏屋さんで、

儀式を行うのだとか。

そして、
記念に高級なスーツを仕立ててあげるのが恒例だそうです。

いや素晴らしい。

平野さん。

ちなみにおまかせのお値段は、
お料理のみ2万円+消費税。

ここにお酒をいただくと、
ま、25000円から3万円ってところでしょうか。

料金について、
一応お電話で確認いたしましたが、

とっても気持ちよく教えてくださいました。

最近はちょっと高級なお鮨は、たとえば銀座のお鮨屋さんでも、
3万円超えは当たり前な昨今、

このお値段はわたし、良心的だ!と思いました。

だって、あれだけの宝箱に、
これでもかっていうほどの、
日本でも指折りの素材を仕入れていらっしゃるんですよね。

お鮨もダイヤモンドも、誰もが見ることができない、
その人だからこそ手に出来る、世界最高峰のものがある・・

そこにわたしたちは対価をお支払いするんですよね。

なんでも、いまわたしがNYで行きたいお鮨カウンター、
Ichimuraは、

在住のお友達に聞いたところによると、

なんと、フルにいただくと、チップ込みでもはや900ドルぐらいはするって話です。

ひとりだよ、

ひとりのお値段よっ(ひーーーーー)


こちら、わたしが愛してやまないフレンチの雄、
David Bouleyの経営なんですけど、

ほんっとに市村さんが満足いく素材を
世界中から仕入れたら、こんなお値段になるとか。

そして、NYの富裕層がこれでも
喜んで行ってるらしい。

それに比べたら、ああ、日本はまさに鮨天国!

元気なうちに、美味しいお鮨、いっぱい食べなきゃね。



あ、ところで、

平野さん、やっぱり、紹介者がいないと、
入れないそうですが・・・・(>_<)


良かったら、
わたくしがお供いたしますので、

(一回だけでも、もう常連気分?)

お声おかけくださいね。


そして、ですね。

今年のお誕生日、
ハレクラニは無理そうなんで、
もし日本にいたら、

平野さんを貸し切って、

バースデーを開きたい・・

などという野望も出てきたよ(笑)

どなたか、
発起人になって、
北新地平野お誕生日会、
仕切ってくださいませんのことか(笑)


いやぁ、

それにしても、

こんな素晴らしい鮨処に、
お連れくださった、
Nさま、ほんっとに、
ありがとうございました♡

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by madamregina | 2014-06-28 08:00 | Gourme