【Forbes 億万長者リストの妻 】   

2016年 01月 09日
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世の中が不公平すぎ!
と、思うのは、
ナタリー・リビングストンみたいな女に会ったときだ。

今年4月
イギリス屈指の貴族の館、

Cliveden Houseに滞在していたとき、

わたしは
はじめて、
ナタリーと会った。

クリブデンを訪れるのは、
仕事も含めて
このときで4回目だったけど、

ここは、
英国でもマジで別格中の別格、
こちらにも何度かご紹介したことがありますが、

最高峰のホテルのひとつなのだ。
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テムズ河沿いに広がる、
ナショナルトラストの広大な敷地の中に建つお城のようなクリブデン。

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その歴史もハンパない。


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1662年にバッキンガム公爵によって建てられ、
プリンス・オブ・ウェールズなど歴代の王侯貴族に所有されたきた。

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でもわたしが最も興味をひかれたのは
1906年、
この屋敷に移り住んだ女主人、
レディ・アスターと呼ばれた
ナンシーの存在。

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甲冑(!)などの美術品が飾られた
大英博物館のような、
グレートホール(ロビー)に、
彼女の肖像画が飾られている。



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知的な眼差し。
キュっと上がった口角。
華やぎと透明感を持ち合わせた、
美しい人。

ナンシーって人はとにかく、
すごかった、
すべてにおいて…。

その並外れた美貌と知性、
社交のセンスで
当時のセレブリティたちを夢中にさせた。

見事な人たらしでもあったナンシー。

彼女に会った人は、
一瞬にして、
その美貌と気品、
華やかさ、
インテリジェンスの虜となり、
この屋敷に入り浸るようになった。

そのメンツがまた、凄い!

ルーズベルト大統領、
アラビアのロレンス、
ウィストン・チャーチル、
バーナード・ショー、
チャップリン…

まさに各界のスーパーセレブたち。

そんじょそこらの金持ち男じゃない。

超が10ぐらいつく、
一流の男たち。

そして、また、
ナンシーは英国で、
女性としてはじめて国会議員にもなった人。

美貌と富と知性を武器に、
一国を揺るがす権力者たちにも、
素晴らしい智慧と
サジェスチョンを授けられた人。

グレートホールには、
いまもそんな伝説の女主人、
ナンシーの息遣いが、
聞こえてきそう。

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そんなクリブデンが、
何人かのオーナーを経て、
いま新しい持ち主に変わったと聞いていた。

クリブデン滞在での最終日。

ナショナルトラストに指定された、
壮麗な英国式庭園を眺めながら、
ライブラリーでアフタヌーンティを、
頂いていたときのことだ。

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なにやら、
ただ者じゃない感じの、
女性が隣りのテーブルに、
座った。

年の頃なら、40代前半。

とにかく強力なセレブオーラが、
私の前頭葉あたりを、
びんびん刺激してくる。

彼女の服装は、
と言うと、
上等なカシミヤの薄手のセーターに、ホワイトジーンズ。

カジュアルだけど、
グラマラス。

腕にはロレックスのボーイズ。
ゴールド、そしてダイヤ入り。

どちらかと言えばロンドナーというより、
ニューヨーカーが
ハンプトンの別荘でくつろぐような、
お洒落にこなれた、
センスの良さが滲み出ている感じ。

どこか、
ジャクリーヌ・オナシス・ケネディの雰囲気を持ち、
育ちの良さと、
深いインテリジェンス
小気味いいエゴイストぶりが、
見える。

彼女がつける時計なら、
たぶん、
ジャッキーが愛した、
カルティエのタンクだと
思うけど、
あえてロレックス デイジャスト、
金無垢のボーイズにするところに、
共感できた。

しかし。
このときの私の服装は…

ライダースジャケット、
ユニクロのジャージー、
足元はUggと言う、
帰国のフライトを控えた、
楽チンコーデ。

さらに、このとき、
私は数日前に、
ロンドンのリッツで大怪我をして、
顔に絆創膏…おまけにすっぴんと言う実に悲惨な状態。

でも、彼女も、足にギブス、
松葉杖をついていた。

負傷を追った女二人、
思わず目が合い、
ニッコリと笑って
挨拶を交わした。

彼女は、
スイスのスキー場で骨折したそうで、
人生初の松葉杖を見ながら、
まったく慣れないわ、と、苦笑した。

私は、
顔にバンドエイドよ、
あり得ない!

と、言うと、

お互いミゼラブルよね、

と、笑った口元が、
実にチャーミングで、
エレガントだった。

あなた、いったい何者?

彼女は、
ロンドンに住む、
ナタリー・リビングストンと言うジャーナリストで、
新聞や雑誌に記事を書いてるの。

もうすぐ初の著書が出版されるの。

このお屋敷に住み着いた、
3人のミストレス(女主人)についての本よ。

と、話してくれた。

その中には、
ナンシーこと、
レディ・アスターもいて、
彼女がこの本を書きたいと思ったきっかけは、
クリブデンで、
最後の女主人となった、
レディ・アスターの存在だったのだと。

そんな話をしていると、
上品なジェントルマンと、
小さな女の子二人がやってきた。

彼女の夫、
Richard Livingstone と、
子供たち。

二人の女の子は、
美しい金髪に、
深いブルーの瞳。
真っ白でふわふわの肌。

天使と見間違えそうなほど愛らしい。

ご主人のリチャードは、
これぞ育ちのいい、
富裕層特有の余裕と、
スマートさを持ち合わせた、
英国紳士。

ナタリーが、
リチャードに、紹介してくれた。

彼女は、このホテルを取材してくれてるのよ。

そして、
私には、

Ichiko,夫のリチャードは、
このホテルのオーナーなの。

え?

クリブデンの新しいオーナーって、
あなたのご主人だったんだ…


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そして。

帰国して、わかったのは、

ナタリーは、
ケンブリッジ卒の秀才で、
Tatler,
Harper's Bazaar,
US Vogue,
Elle,
The Times などに寄稿する、
かなりの有名人で、

リチャードは、
フォーブスの英国長者番付で、
13位にもなったことがある、
ビリオネラーだった。

そう。

ナタリーは、
英国でも最高峰ホテルのひとつ、
クリブデンを所有する、
ビリオネラーの夫を持ち、

天使のような娘たちを持ち、

美貌と才能に溢れ、

仕事でも最前線で活躍し、

望めば、
クリブデンの4代目女主人にだってなれる人。

まさに すべてを手にした女。

久々に人生の不平等感を、
感じさせてくれた人。笑





私が次回、
ナタリーに書いてもらいたいのは、

『Forbes 億万長者リストの妻になる方法 』だ。

翻訳はぜひ、
わたくし、松澤にご用命ください。笑






by madamregina | 2016-01-09 14:11 | Hotel