2019年 07月 20日 ( 1 )   

すぐ死ぬんだから   

2019年 07月 20日
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京都に向かっております。


今日は大事な会議の日。

昨日企画書遅くまで書いて、

早く寝ないと…と思いつつ

この前買った内館牧子さんの

「すぐ死ぬんだから」を読み始めたら、もーおかしすぎて

夜中3時まで読んでしまったやんかー。


帯に、人生100年時代の新"終活"小説と書かれていた時点で、

たぶん一生私には終活なんてできないし、第一このシューカツという言葉好きじゃないし、あんまり聞きたくない。


ま、自分の老後の不安を煽るような本かも。笑笑と、手に取らなかった。



しかし…私が敬愛するNY在住の

ジャーナリストにして小説家、優秀な編集者でもいらっしゃる、黒部エリさん

@ellie_k_nyc に、

これ、おもしろいですよ。

壱子さんにはこんな小説を書いてもらいたい…


と、おすすめ頂き、これが買わずにいられようか⁉️


いやぁ、さすがエリさん。

この本、おもしろすぎた。


私は78歳の主人公ハナよりまだまだ若いし、彼女とはライフスタイル、死生観からしてまるで違うし、と信じて疑わなかったけど。


なんと!

一行一行が、

もー共感の嵐なんですわ、奥さん。


文字を読みながらこれだけ笑ったのも久しぶり。マジお腹痛い。


いるいる、いるよねー、こんなお年寄りって描写が、内館さんならではの皮肉と哀愁に満ちてます。


曰く…


出た!手をかけない女が好きな「ナチュラル」。あんた達みたいなのは、ナチュラルって言わなくて不精(ぶしょう)って言うんだよ。


・「人は中身よ」という女にろくな者はいない。さほどの中身もない女が、これを免罪符にしている。


またハナは同窓会で78歳の同級生たちを見て悪態をつく。


大半がリュックを背負っている。

スーパーで買った安物の帽子を被って歩く姿は虫のようだ。


・若いときに切りつめて蓄えたお金はいまが使い時だろうが。もっと身なりにお金をかけたら?

老後のために、と言うが80間近の老後に何がある?葬式しかないだろー。

ハナは年の取り方のうまい人は外見磨きが出来る人と信じいる。

外見磨きに頑張っているハナは、街を歩いていてお洒落なシニア雑誌の編集者からファッションページに紹介したいので写真を撮らせてくれと声をかけられる。


ますます自信満々なハナ。


しかし。雑誌に載ると娘に自慢をすると

がつんと言われるのだ。


ママ、服装、いま以上に奇抜にならないようにしなよ。化粧もね。

シニア雑誌のファッションページに載ってるバアサンって、とんでもないのがいるじゃない?電気スタンドの笠か!みたいな帽子かぶってたり、ホームレスみたいにぞろっと長い服を引きずってたりさ。アタシってそこらのバアサンと違うからさ、みたいな。でもそこらのバアサンの方がずっといい。とんでもない服に老人顔がついて行けてないんだから(大意)


いや、年を取るって難しいね。

大変だね。


でも、やっぱり外見磨きに加えて大事なことは心の持ち方よね。

そして、いつも誰かにときめく気持ち。

それさえあれば、

とんでもないバアサンにだけはならないと思うのだけど…。



内館さんが若い頃に書いたエッセイに、

「小銭入れを持つ男はきらい。小銭入れから小銭を出すときの姿が見すぼらしいから」

と書かれていて、その描写力、感性の鋭さに凄い作家だなぁと思っていたけれど、かつて男と女がテーマだった内館さん。いまでは老後がテーマと言うのも、いや感慨深いです。


と、書いてたら、京都です。

この続きはまた。




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by madamregina | 2019-07-20 16:08 | Book | Comments(0)